ダズビー
声の在り処、私の在り処。
2022年3月2日に“ダズビー”が1stデジタルシングル「声の在り処」をリリースしました。2011年からニコニコ動画で“歌ってみた動画”の投稿を始め、ボカロPをはじめ様々なジャンルのJ-POPをカバーし、独特な存在感と圧倒的な歌唱力で人気上昇中! 今作の作詞には本人も参加。デビューに向け未来へ一歩踏み出す想いが込められております。
さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ダズビー”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作「 声の在り処 」についてのお話です。初めての作詞にどのような気持ちで臨んだのか。そして、どのようなメッセージを込めたのか。ぜひ、歌詞と併せて受け取ってください。
2022年3月2日、私ダズビーのデビュー曲「声の在り処」がリリースされました。
初めて作詞に参加しましたが、初挑戦でしたので、相当勇気が必要でした。
伝えたいことをまとめて歌詞として書くことは、私にとってとてもワクワクする作業でしたが、「素敵な歌詞を書きたい」というプレッシャーや色んな思いが頭の中をくるくる回り、途中からは、「やはり歌詞を書くことって難しいな、、」と思ったりもしました。
今まで長い間、ずっと楽曲カバーをメインにした活動をしてきましたが、今回のデビュー曲では、カバー曲で表現できなかった「本当の私」「私の内面」をリスナーの皆さんに伝えたかったです。鏡のように、この曲を通じて自分自身を見つめたいという気持ちもありました。
そこで、私だけの「新しい世界」を作っていく作業を始めました。
私の中の抽象的な感情を分かりやすくまとめたいと思いましたし、一つのテーマの中で、色々な素材を使って私の感情を表現したかったです。
普段私が好きな素材をたくさん込めて、まだ形が整ってない何かを手探りで確認するような感覚で、私だけの世界観を作ってみましたが、作詞は初めてでしたし、私自身を振り返って歌詞を書いたり、自分の世界を創造するのは、想像以上に難しかったです。
時間をかけて歌詞を何度も修正したり、ストーリーの肉付けをしたり、整えていく作業を経て、私の心の中の星を見つけることができました。
「声の在り処」は、皆さんを私の世界に案内する道しるべのような曲です。これからもこの世界観をベースにして、様々なジャンルにチャレンジしていきたいと思います。
MVにも私が考えた世界観に関してのヒントが隠れていますので、探してみてくださいね!
メロディーについてもお話させてください。
レーベル側からもらったたくさんのデモ曲を聞いてみましたが、この曲を初めて聞いた瞬間、思わず感嘆の言葉が出てきました。イントロはエモーショナルな感じだったのに、突然ビックバンドが入って堂々とした雰囲気に変わっていく構成に惚れまして、この曲に決めました。
最初はサビのメロディーと2のVERSEがなかったのですが、作曲家さんと何度もコミュニケーションを重ねて、今のメロディーに完成することができました。
レコーディングも何度も繰り返しました。レコーディング中に歌詞を変えたり、もっと派手な感じにしたくてコーラスやハーモニーを追加したり、この曲を通じてたくさんのことをお伝えしたかったです。この曲の全てが聴きどころになってほしいと思いながらレコーディングしました。
その悩みと努力が実って、皆さんにも伝わったらいいなと思います。
これからも新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと思います。色々と準備していますので、暖かく見守ってくださいね。 <ダズビー>
◆紹介曲「 声の在り処 」 作詞:ダズビー・REQ 作曲:木下龍平